代表挨拶

弊社は2017年にマグネシウム合金を用いた生体吸収性埋植型治療機器の開発を目指して設立したベンチャー企業です。
医療機器のグローバル需要は6千億米ドルを超えてなお成長を続けている産業領域ですが、国内発の医療機器産業、特に治療機器の製品数は他国と比較して製品数や市場獲得率で大きく後れを取っています。我々が取り組んでいる生体吸収性治療機器は日本発の新しい素材と日本の得意分野である加工技術を活かした製品であり、本製品はその製品の優位性から日本発の治療機器として世界市場へ進出するチャンスであると捉えています。
我々が最初に製品化を目指している治療機器は、手、足の小さな骨の骨折治療に用いる骨固定スクリューです。製品の開発はほぼ終了し、特定の大学において患者様へ臨床研究を実施しています。本製品はすでに非臨床試験を終了し、2025年9月に製造販売承認申請を行い、2026年初頭の上市を目指しています。
上記製品の開発と並行して、体内組織固定用の自動縫合器に装着する吸収性ステープルの開発にも臨んでおります。今では外科的手術全般にわたり広く自動縫合器が使用されるようになってきましたが、装着されているステープルはチタン合金製であり、生体内に生涯残存することから幾つかの副作用も報告されています。生体吸収性ステープルはこれらの副作用をなくせる可能性があり、開発に着手しています。弊社では上記以外にも複数の製品化を目指した製品開発を行っております。
弊社は2024年に第一種医療機器製造販売業を取得、2025年に医療機器製造業を取得すると共に、2025年にはアントレプレナーシップを共有頂けた金属加工企業様との協業により、安全、安定した製品製造体制も構築することができました。
我々はこれら製品開発で得た様々な開発ノウハウをさらに広げ、治療機器のみならず、医療分野の総合開発企業へ成長させて参ります。
メルフロンティア株式会社
代表取締役社長 北川 全
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